癌を宣告されるまでは、『癌はどれも同じ』としか思っていなかった。
病巣も進行度も『癌は今の時代は治る』と言う認識だった。
当初、宣告を受け
>> 腹膜播種があっても全摘しないと、後に食べられなくなりますから、切りますよ。
<< 食べられなくなったら、しんじゃいますものね、お願いします。
この当たりまではノ~天気に『切れば治るべな』
最終検査が終わり、今後の治療方針の説明
>> リンパと多発性肝転移のため外科的治療は無理だから、後は延命の為の治療ね!
この当たりから、真剣に手の届く範囲に来た『死』と向き合わなければ、ならなくなった。
胃癌が原発の『血行性転移による多発性肝転移』はタチが悪いようで
否が応でも『自分の死』を直視せざるおえなくなった。
誰にでも訪れる皆平等の『死』が目に見える範囲、手の届く範囲で訪れた。
死を抗う事の辛さ、受け入れる事の辛さ、どちらも辛いが
一度受け入れてしまえば、どれだけ精神的に楽になれたことか!
主治医にしても患者に変な期待を持たせるような『話術』も無く
今の現状とこちらが望む治療法を検討してくれて、淡々と説明してくれる。
ネットに出てくる情報は千差万別、悪徳癌商法有り、製薬会社とベッタリの
『今の抗がん剤は副作用も無く楽だよ~~コジンサアルケド』
『今の抗がん剤は長生きするよ~QOLサガルシ、ネタッキリニナルカモネ』
『抗がん剤は無駄だよ~シュウマツキはムダダケドショキハナオルヨ』
『無治療がいいよ、ドッチミチ、シヌンダカラ』
『この免疫治療で治った人が沢山いるよ~この治療で~、ジコシンリョウデ、ボッタクリダケド』
治る可能性のある癌と、延命だけの癌は分けて考える事が必要かと。
医者もその辺をはっきり説明してから、治療方針を相談すればいいかな。
医者も製薬会社も上から目線ではなくて
>> 未来の癌患者のために治験に参加して協力してください。
あなたの辛さ苦しさは、必ず役立ちますし、治ればボンズ丸儲けですから
あなたの辛さ苦しさは、必ず役立ちますし、治ればボンズ丸儲けですから
こんなこと言われたら、最後の善行としてモルモットになってもいいかな。
お医者さんも、治る可能性の無い辛い抗がん剤治療を望んで続けている
患者さんを診て、心の中では
>> 無駄で苦しむだけだから止めれば良いのに
と、思う場合には優しく今後のQOLについて諭してやったほうが良心的ではないだろうか。