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Channel: ウニモグとランクルに工作機械2
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ランクル80フロントハブベアリングプレロード調整

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午前中の3時間は油断していると、あっという間に3時間が過ぎて昼飯の時間になる
昼飯は食わなくても構わないが、午前中の時間がもう1時間長かったら
仕事も進むのに

と、思ったら1時間早出すればイイだけで仕事が進むハズだが

早出残業は大嫌い

早出と残業をすれば仕事が進むと思ったら大間違い

と、自分に都合の良い解釈で、仕事の効率重視を心がけている。




イメージ 1
トヨタ共販にナックルに使うスペシャルグリスを取りに行く
このグリスをハブベアリングに使うとどうなのかなと
毎度思うが実行はしていない

なんせスペシャルだもの良さそうな感じはする
共販に行ったついでに


イメージ 2
整備振興課に寄って
虎の巻を購入


イメージ 3
熱湯洗浄機の洗浄液の中に入れる
一時防錆洗浄液を3パーセントの割合で入れる

部品の漬け置き洗いと防錆にも使える

前置きが長くなったので本番
イメージ 4
スピンドルとブレーキのバックプレートの合わせ面には
ガスケットなどは無く、直接鉄同士で勘合するので
必ず錆が発生するので、合わせ面には防錆油を塗布


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フロントハブ


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スピンドルに嵌める


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バネばかりは船に積んでいるので
新たにホームセンターから買ってきた

普段の仕事で使う事は無い

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座学としてその通りに学ぶ事は
良い事だと思うし、感覚の基準になると思う




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一発目の基準値どおりに
締める


ニュートンメーターは9.8×てね


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ベアリングのグリスがなじむように
グルグル正逆に回す


イメージ 11
馴染んだらもう一度600圻冂瓩


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修理書はPDFより
やっぱり本がいいね


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ロックナットを指で回るまで
戻してから


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プレロードの最終調整
数値では55圻


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デジタルの電池切れ


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プリセットでセット


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段付きソケット多用で
けっこうアバウトなトルク管理だとは思う
が、カチンとな

ロックナットがベアリングに当たった程度の締め具合


イメージ 18
引っ張ると
最低基準地クリアー
はしているけど、ユルユル


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ロックナットを取って
ベアリングが嵌っただけの状態では


イメージ 20
300グラムほど緩くなっただけ


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この合いマークが基準値通りの位置だが
基準値の締め方通りに、調整をしたことは無く


イメージ 22
新品のベアリングと言う事を加味して
いつも通りに「スッ」としめたら
30度ほど余計に締まった


イメージ 23
この状態での起動トルクを見てみると
4.8キロで基準値内

(使用過程でのベアリングはこんなには締めない)


イメージ 24
ロックワッシャーを入れ


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ロックナットを締める前には
ワッシャーとの当たり面には
グリス塗布、これはワッシャーの連れ回り防止

ロックワッシャー式のプレロード調整では
最終的にロックナットを無闇に力いっぱい締めたら
プレロードがきつくなってしまうので
要注意


イメージ 26
ロックナットを締めてからも
修理書でも「再度確認すれ」と書いてある


イメージ 27
最終確認
5.4キロぐらい


イメージ 28
ハブっキャップが嵌る部分には
少量の液体パッキン塗布


イメージ 29
SSTを宛がい


イメージ 30
打ち込む


イメージ 31
フロントハブしか組めなかったが
今日はここまで



ベアリングのプレロード調整の起動時のバネ計り
値はかなり幅があり、バネ計りの値だけで済ませてしまえば
超ユルユルでも基準値内に収まるし、ベアリングが落ち着いてから
起動トルクが最大値になるまでは、かなりの締め込み度数になってしまう

起動トルクでの測定は、使うグリスの種類と量によっても大きく変わるし
室温によっても変化するし、新品のベアリングと使用過程のベアリングでは
同じ調整方法では無いはず。

修理書どおりの方法は机上の知識として学ぶ事は大切な事だ
現場で実践して学んで体が覚えていく五感の基礎として
机上の知識も大切な事だと思うが、知識だけをゴリ押しするのは
応用力や洞察力が育たなくなるので、失敗を恐れず別なやり方を
試すのがいずれ、自分の財産になる。

ベアリングのプレロード調整なんて、先輩からサラっと伝授されていくものだと思う。

言葉で言えば

「ぎゅっと締めてグルグル回して、もう一度サラッと締めて
又グルグル回して、もう一度戻して、スゥっと締める」


基本は修理書が絶対だが
あくまでも「基本」だけね!

現場で整備士がハブベアリング調整に、トルクレンチとバネ計り持ち出したら
俺だったらパーでゲンコ張るべな。

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